【タロット解説】隠者「ひとりになって考えたいんだ」
タロットカードの隠者(The Hermit)は静寂に包まれたカードです。高峰の頂上でランプを掲げた老人は、ひとりで何を思うのでしょうか。目を伏せ、自身の内なる声に耳を傾けているようにも見えます。高い精神性に焦点を当てた一枚です。
隠者を一言で
このページでは、隠者の基本的な意味やキーワード、恋愛・人間関係・仕事における解釈、「例えばこんな場面が隠者で言い表せる」といった内容をご紹介します。
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目次
隠者 絵柄の説明

- 白いひげをたくわえた老人が、うつむき加減に立っています。何か物思いに耽っている様子です。
- 内に向けられた自身の思考を表しているかのように、青灰色の空が広がっています。まるで時が止まっているかのよう。
- 老人が立つのは険しい雪山の頂上。長年の研鑽の結果、誰も到達し得ない高みにまで上り詰めることができたのです。彼を支える杖は、積み上げてきた知識と経験の象徴です。
- 老人はランタンを掲げて、下にいる者たちに心を配っているようにも見えます。経験の浅い者が雪山の頂上に到達するのは簡単なことではありませんが、彼の持つ灯が道しるべとなってくれるでしょう。
隠者 正位置
隠者 正位置の基本的な考え方
隠者は「内省の時である」ということを告げています。静寂に包まれた雪山の頂上に、心を乱すものはありません。静かな環境の中、今こそ自己の内面を見つめ直し、精神的な成長をめざす時です。
絵柄のイメージ通り、表立って大きな変化や動きが感じられるカードではありません。このカードが展開されたらアクティブに動くより、立ち止まって現状維持に努める、あるいは過去を振り返ってみるということを意識してみましょう。
隠者 正位置のキーワード
- 叡智
- 知恵
- 知識
- 賢明
- 思慮深い
- 探究
- 学び
- 思慮
- 熟考
- 哲学
- 悟り
- 秘匿
- 内省
- 自省
- 考えにふける
- 自問自答
- 沈思黙考
- 静寂
- 沈黙
- 瞑想
- 沈静化
- 明鏡止水
- 独力
- 孤高
- 経験
- 昔取った杵柄
- 精神的成熟
- 俯瞰
- 指導者
- 研究者
- ベテラン
- 老練
- 先人の知恵
- 目標となる人物
- 尊敬を集める存在
- 人格者
- 真面目
- 超俗的
- 距離を置く
- 一歩退く
- プラトニック
隠者 正位置、たとえばこんな場面
資格試験の勉強に集中したいので、恋人にはしばらく会えないと告げた。
あの人は知識量が半端じゃなく、皆から一目置かれている。
仲間と組んだバンドでの活動は楽しかったが、ふと将来のことを真剣に考えるようになり、いまはバンドを脱退して音楽活動も休止している。
今月いっぱいで退職する予定なので、引き継ぎのためにマニュアルを作っている。
隠者 正位置 恋愛・人間関係での解釈
- 一人の時間を大事にする
- 敬愛の念を抱く
- 密かに想いを寄せる
- 立場をわきまえた付き合い
隠者 正位置 仕事での解釈
- 知識と経験が役に立つ
- その道のスペシャリスト
- 在宅の仕事、リモートワーク
- 研究熱心
隠者 逆位置
隠者 逆位置の基本的な考え方
逆位置の隠者は、あまりに内向き志向が強すぎて人を遠ざけてしまいます。
たとえるなら、人との関わりを避けて森の奥深くにひとりで住む変わり者の老人のよう。「自分を理解できる者はいない」と思い込み、差し出される手さえ拒み続けた結果、近づく者はいなくなり、存在さえも忘れ去られてしまう。残るのは大きな疎外感です。
隠者の逆位置が展開されたときは、必要以上に人を遠ざけていないか、孤独になろうとしていないか振り返ってみましょう。
隠者 逆位置のキーワード
- 疎外感
- 寂寥感
- 孤独感に苛まれる
- 閉鎖的
- 厭世的
- 心を閉ざす
- 引きこもる
- 内向きすぎる
- 偏屈
- 老獪
- 気難しい
- 人を寄せ付けない
- 人間嫌い
- 人間不信
- 溶け込めない
- 馴染めない
- 孤立
- 隔絶
- シャットアウト
- 浮世離れ
- 自分のやり方に固執する
- 行き過ぎた懐古主義
- 知識偏重
- 疑心暗鬼
- 考えすぎる
- 現実逃避
- 自己陶酔
- 拗ねる
- あまのじゃく
- 否定から入る人
隠者 逆位置、たとえばこんな場面
「自分はこんなに才能があるのに、誰も認めようとしない。認めない世間が悪いのだ」と嘆く。
「昔は良かった、今の時代はだめだ」とくだを巻く職場の上司に辟易している。
今まで想いを寄せてくれた人はいたが、最初の恋人が忘れられずに生涯独身を貫いている。
恋人に対して拗ねた態度を見せていたら、見限られてしまった。
隠者 逆位置 恋愛・人間関係での解釈
- 独り身の孤独感を味わう
- 相手をシャットアウトする
- 拗ねた態度を取る
- かたくなに拒否する
隠者 逆位置 仕事での解釈
- 過去の自分を超えられない
- 自分のやり方に固執する
- 今までの知識や経験が通用しない
- 職場や仕事になじめず孤立する
【ミニコラム】レッド・ツェッペリンのアルバムに描かれた隠者
隠者と言うと、筆者はレッド・ツェッペリンの4作目のアルバム「レッド・ツェッペリン IV」(1971年発売)を思い出します。レコードの内ジャケットに、タロットカードの「隠者」をモチーフにしたイラストが描かれているのです。
このアルバムにはレッド・ツェッペリンの代表曲のひとつ “Stairway To Heaven” が収録されています。アコースティックギターによる静かなイントロ、憂いを帯びたメロディに乗せられた歌詞。その内容は「隠者」の独白のようにもきこえてきます。歌詞に登場する女性のイメージは「ペンタクル9」の逆位置でしょう。
タロットに置き換えると、難解な歌詞の風景が少しだけ見えてくるようです。
隠者が実際に出てきたらどう読む?
今は一人になって、よく考えたいと思っているようです。(相手の気持ち)
ひとりの時間を大切にしながらも、心が離れることはありません。(未来・最終結果)
他人の意見、世の中のノイズに惑わされず、自分の道を模索してください。(対策・アドバイス)
上記はあくまでも一例。この他にも隠者の各ポジション別(相手の気持ち・未来・最終結果・対策・アドバイス)リーディング例を、次のページで多数ご紹介しています。