【タロット解説】力「柔よく剛を制す!」
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タロットカードの力(Strength)の「力」は、腕っぷしの強さではなく心の力…精神力です。カードに描かれた女性は、敵意を向ける獅子を力でねじ伏せたりしません。忍耐強く相手と向き合い、愛とやさしさを示すことで、最終的には味方につけてしまいます。
力を一言で
このページでは、力の基本的な意味やキーワード、恋愛・人間関係・仕事における解釈、「例えばこんな場面が力で言い表せる」といった内容をご紹介します。
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力 絵柄の説明
- ひとりの女性が獅子をやさしく撫でています。彼女は白いローブを身にまとっているだけで、武器も持っていません。恐ろしい獅子が牙をむけばひとたまりもないはず。それにもかかわらず、穏やかな表情で手を獅子の口元に差し伸べています。
- 彼女が只者ではないことは、頭上の無限大(インフィニティ)のシンボルからうかがえます。
- 獅子はおとなしい猫のように、撫でられるがままです。彼女の精神的な強さとやさしさを感じ取っているのでしょうか。
- 人里離れた広野に、女性と獅子以外の姿が見えません。二者だけの世界を作り上げているかのようです。
力 正位置
力 正位置の基本的な考え方
「力」のカードが示すのは物理的な力ではありません。心の強さ、心の力です。手強い相手を腕力をもって服従させるのではなく、愛とやさしさを示して味方につけるのです。
そのためには、どんな相手をも恐れぬ度胸、自分に向けられる敵意を信頼に変えるまでの根気も必要です。そうして築かれた信頼関係は強固なものとなります。
カードに描かれた女性と獅子は、種族を超えて深い絆を育んでいるように見えます。このことから、育った環境や立場の違うふたりが深く心を通わせるという解釈もできます。
力 正位置のキーワード
- しなやか
- 柔軟
- 柔よく剛を制す
- 力量がある
- 芯の強さ
- 気丈
- 勇気
- 不屈の精神
- 初志貫徹
- 忍耐
- 根気
- 粘り強い
- 精神力
- 自尊心
- 克己心
- 統御
- 絶妙な力加減
- 度胸
- 強い信頼
- 深い絆
- 立場を超えたつながり
- ふたりの世界
- 共存
- 心を通わせる
- 歩み寄る
- 和解
- 説得
- 一筋縄ではいかない相手
- 丸め込む
- 懐柔する
- なだめる
力 正位置、たとえばこんな場面
周囲の反対や様々な困難を乗り越えて、とうとう真実の愛を得た。
自分には厳しく、相手にはやさしく。
取材NGを貫いていたアーティストのもとに足繁く通い、作品を研究し感想を述べ、少しずつ信頼関係を構築していった結果、ようやくOKをもらった。
強面で皆に厳しい上司だが、奥さんには頭が上がらないらしい。
北風と太陽が旅人のコートを脱がせることができるか勝負をした。北風は旅人のコートを吹き飛ばそうとするが、旅人はコートをしっかり押さえるだけであった。一方、太陽は旅人をあたたかく照らした。旅人は暑さを感じてコートを脱いだ。
力 正位置 恋愛・人間関係での解釈
- 逆境を乗り越えて育む愛
- 誰にも邪魔できない強い絆
- 対立していた相手との和解
- 一方がうまくコントロールしている
力 正位置 仕事での解釈
- 地道な努力が実を結ぶ
- 不利な立場でも諦めずに取り組む
- ライバルが味方になる
- 動物関係の仕事
力 逆位置
力 逆位置の基本的な考え方
逆位置では、獅子を御するだけの力量がありません。獅子の牙に恐れをなし、怯えながら、あるいは媚びながら接するようになります。その心の弱さは獅子に見抜かれてしまうでしょう。そうなっては深い信頼関係を築くことは到底できません。
心の力ではなく、物理的な力を行使しようとしていると読むこともできます。なかなか打ち解けない相手にしびれを切らし、ついには強引な手段に出てしまうのです。
力 逆位置のキーワード
- 力量不足
- 手を焼く
- 手に負えない
- 意志が弱い
- 忍耐不足
- 根気がない
- 投げ出す
- 弱気
- 臆病になる
- 気迫で負ける
- 相手の顔色をうかがう
- 媚びへつらう
- ごまをする
- 卑屈になる
- 萎縮する
- 甘言で取り入る
- 対等でない力関係
- 強引な手段に出る
- 無理に従わせようとする
- 思い上がり
- 見透かされている
- 飼い犬に手を噛まれる
力 逆位置、たとえばこんな場面
長い時間をかけて、時にはプライドを捨ててまで相手を説得しようとしたが、自分には無理だと判断して諦めた。
苦手なタイプの人とうまく付き合っていく自信がなく、つい避けてしまう。
常に相手の機嫌をうかがうような付き合いに疲れ、別れを告げた。
少し批判的な意見が来ただけで怖くなり、発言を取り下げてしまう。
力 逆位置 恋愛・人間関係での解釈
- 困難な状況に屈する
- 相手の顔色をうかがう
- 手に負えない
- それほど強い思い入れはない
力 逆位置 仕事での解釈
- 努力が実を結ばない
- 萎縮してやる前から諦める
- 説得は失敗に終わる
- 自分ではコントロールできない
【ミニコラム】ふたりの世界に他人が入り込む余地はない
私はこの「力」のカードが昔から好きです。部屋の壁にはDelos Tarotの「力」が描かれたポストカードを貼っていますし(もっともこのデッキの「力」は獅子ではなく猫ですが)、「力」をモチーフに自分でイラストを描いたりもしました。
武器を持たない人間の女性と獅子であれば、獅子の方が力は強いはず。獅子はその気になれば簡単に女性をたおせます。しかし獅子は女性に懐き、女性も恐怖心のかけらさえ見せていません。種族を越えた深い信頼関係がそこにあります。
ふたりを取り囲むのは城壁や街などの人工物ではなく、大自然です。ふたり以外に生き物の気配はありません。ふたりだけの世界です。
「力」に描かれているのは人間の女性と獅子ですが、人間の男女が描かれた「恋人」や「カップ2」よりも、「他人が入り込む余地はない」という感じがします。ときどき解説本などで見かける「大恋愛」という解釈は、このような感覚から来ているのかもしれません。
力が実際に出てきたらどう読む?
あなたに心を開いています。自分を受け止めてくれる存在として、深く信頼しています。(相手の気持ち)
裏のない真っ直ぐな想いが相手の心を動かします。(未来・最終結果)
愛想笑いやお世辞が通用する相手ではありません。真摯に、真正面から向き合いましょう。(対策・アドバイス)
上記はあくまでも一例。この他にも力の各ポジション別(相手の気持ち・未来・最終結果・対策・アドバイス)リーディング例を、次のページで多数ご紹介しています。