タロットコラム

【タロット初心者講座1】初めてのタロットカードは「ウェイト・スミス版」がおすすめ

タロットを始めたいと思っている初心者の方に向けた記事を、2回に分けてご紹介します。

今までネットの自動タロット占いやタロットアプリを使っていたけど、本物のタロットカードに触れたくなった

プロの占い師にタロットで占ってもらっているが、自分でも占えるようになりたい

占いにはあまり興味がないが、タロットの絵柄には惹かれるものがある

そんな方に最適な内容となっています

まずは現物がないと始まらないということで、この記事でご紹介するのは「初めてのタロットカード購入」について。

タロット解説本をピックアップ

最初に買うべきタロットカードは「78枚組のウェイト・スミス版」

結論から言うと、初めて購入するタロットは「78枚組のウェイト・スミス版」がオススメです。

タロットカードは78枚で一組

タロットは78枚で一組? 22枚ではなくて?

タロットカードはメインとなる大アルカナ22枚と、それ以外の小アルカナ56枚合計78枚のカードで構成されています。

タロットにはまず主要な22枚のカードがあり、それらは「大アルカナ(Major Arcana)」と呼ばれています。「女帝」「塔」「世界」等のカードです。

それ以外に、ワンド・カップ・ソード・ペンタクルという4つの記号で分類された一連のカードがあります。それが「小アルカナ(Minor Arcana)」で、それぞれの記号に14枚ずつ、計56枚となります。

タロットカードは大アルカナ22枚と小アルカナ56枚、合わせて78枚で一組です

初学者向けタロット解説本には、大アルカナ22枚のみのタロットカードが付録として付いていることがあります。既存コンテンツのファングッズなど鑑賞用途の性格が強いタロットも、大アルカナ22枚のみの構成となっているのをしばしば見かけます。

最初は枚数を絞って、大アルカナ22枚のみを使ったリーディングから入るのはアリですが、いずれは小アルカナにも興味が湧いてくるはず(きっと)。それならば「大は小を兼ねる」で、最初から78枚セットのタロットカードを購入しておく方が合理的です。

ネット通販でタロットカードを探す際は、そのタロットカードが何枚セットなのか必ず確認しましょう。22枚となっていたら大アルカナのみです。

基本の「ウェイト・スミス版」

ウェイト・スミス版って?

20世紀初頭に登場した、アーサー・エドワード・ウェイト監修、パメラ・コールマン・スミス作画によるタロットカードです。多くのタロット解説書やタロット関連サイトは、ウェイト・スミス版をもとにした解釈を載せています。

通販サイトで見かけるタロットカードには、大きく分けて2つのバージョンがあります。「マルセイユ版」と「ウェイト・スミス版」です。

マルセイユ版…16〜18世紀頃にヨーロッパで流通していたタロットをもとにしたデッキ

ウェイト・スミス版…20世紀初頭に登場した、アーサー・エドワード・ウェイト監修、パメラ・コールマン・スミス作画によるデッキ。1909年にライダー社から発売されたことから「ライダー版」とも呼ばれる。

タロット初心者の方にオススメなのは「ウェイト・スミス版」です。それには、2つの理由があります。

ウェイト・スミス版をおすすめする理由

【理由1】多くのタロット解説書やタロット関連サイトでは、ウェイト・スミス版の絵柄を踏まえた解釈を載せているから

インターネットには多くのタロット関連サイトがあります。本屋さんに行けば占いコーナーにはタロットの本が置いてありますし、電子書籍でも何冊かのタロット関連本を読むことができます。今後、タロット解説書やタロット関連サイトには何度もお世話になるでしょう。

そしてそういった書籍やサイトは、ウェイト・スミス版の絵柄をもとにした解釈を載せていることが多いのです。

タロットリーディングは絵柄からのインスピレーションが鍵となります。たとえば同じ「恋人」のカードでも、ウェイト・スミス版とマルセイユ版で受ける印象は異なり、解釈の違いも出てきます。

タロットビギナーのうちは、各所の解説でよく見かけるデッキと同じ、ウェイト・スミス版タロットを使う方が分かりやすいと思います。

【理由2】ウェイト・スミス版は絵柄がフラットなので、リーディングの練習に影響を与えにくい

前述の通り、タロットのリーディングは絵柄から受ける印象が重要です。パメラ・コールマン・スミスによるウェイト・スミス版の絵柄は、極端に華美でも、極端にシンプルでもないので、リーディングに偏ったイメージを与えることがないと筆者は考えています。

たとえば市販されているタロットカードの中には、イラストレーターの個性を全面に出したり、独自の解釈を盛り込んだりしたデザインもあります。するとそちらに引っ張られ、一般的な解釈とは違った解釈が生まれます。

それは決して悪いことではないのですが、タロット初心者が参考書や参考サイトを見ながらリーディングする場合、やはりオーソドックスなウェイト・スミス版が向いていると言えるでしょう。

鑑賞用として複数のタロットを購入するのも一つの楽しみ方

リーディング用のタロットとは別に、鑑賞用として好きなデザインのデッキを購入するのもアリです。

タロットカードはある意味イラスト集のようなもの。お気に入りのイラストレーターが手がけたものだったり、人物がすべて猫の姿で描かれていたり、マンガやゲームのキャラクターがモチーフになっていたり……ただ眺めているだけで楽しいものです。

もちろん、実際の占いに使ってもOK。初心者にはウェイト・スミス版がオススメと書きましたが、リーディングに慣れてきたらお気に入りのデッキで占うのもいいでしょう。

筆者が使っている2種類のタロットデッキ

筆者がはじめてタロットに触れたのは小学生の頃。タロット解説本に付いていた22枚大アルカナのみのデッキが最初です。

大人になって小アルカナにも興味が湧き、あらためて78枚のタロットカードを購入しました。現在所持している2種類のデッキをご紹介します。

色鮮やかなユニバーサル・ウェイト・タロット・デッキ

最初に買ったのは「ユニバーサル・ウェイト・タロット・デッキ」。ウェイト・スミス版の絵柄はそのままに、明るい色彩で塗り替えたものです。おそらく色鉛筆で着色されたと思われるのですが、微妙な濃淡やグラデーションが美しく、見ていて飽きません。

猫が顔を出すDelos Tarot

ユニバーサル・ウェイト・タロット・デッキ(奥)とDelos Tarot(手前)のソード9

その後、あるイベントで海外のイラストレーターが製作したタロットカードに遭遇、気に入って購入しました。Delos Tarotはほぼウェイト・スミス版を踏襲したデザインですが、作者の趣味を反映し、随所に猫が登場します。

たとえば「力」や「カップ2」のライオンが猫だったり、「愚者」の足もとにいるのが犬ではなく猫だったり、ソード7の人物がまさに「泥棒猫」というイメージで描かれていたり。

「ソード9」の人物はオリジナルのウェイト・スミス版ではひとりで悩んでいますが、Delos Tarotでは布団の上に猫が乗っています(上の画像参照)。「どんなに辛くても、慰めてくれる人はいる」という解釈ができそうですね。

筆者が購入したのは2nd Edition。「恋人」「死神」のカードについては、ウェイト・スミス版とマルセイユ版に準じた絵柄の2種類がセットの中に入っていました。必要に応じて使い分けることができます。

初めてのタロットが手元に届いたら

まずタロットに触れる前に、手を洗いましょう。タロットを常にきれいな状態に保つためですが、「手を洗う」という動作をすることで気持ちの切り替えができるから、という側面もあります。もちろん最初だけではなく、今後も習慣化してください。

新しいタロットカードをケースから取り出したら、何の先入観もないうちに、78枚のイラストをじっくり眺めてみてください。可能ならそれぞれのカードの第一印象を書き留めておきましょう。タロットに慣れ親しむうちに各カードの意味が分かってきますが、最初に自分でどう感じたかというのは後々参考になると思います。