大アルカナ

【タロット解説】悪魔「タロット界のトリックスター」

タロットカードの悪魔(The Devil)は、見たままの「黒い」イメージが渦巻いています。何かにとらわれ、心の自由をなくしている状態を暗示するカードです。しかしそれは強い意志で断ち切れる鎖。

あるいは、周りが見えなくなるほど没頭していると読むこともできます。

悪魔を一言で

「呪縛」

このページでは、悪魔の基本的な意味やキーワード、恋愛・人間関係・仕事における解釈、「例えばこんな場面が悪魔で言い表せる」といった内容をご紹介します。

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悪魔 絵柄の説明

  1. ヤギのような頭とコウモリのような翼を持つ悪魔の前に、男女が鎖で繋がれています。人間の姿を保ちつつ異形の角と尻尾が生えており、自らもまた悪魔になりかけているかのよう。
  2. 女性は涼しい顔で前を向き、男性は肩をすくめて諦めの表情です。
  3. 首にかけられた鎖には十分な遊びがあり、その気になれば簡単に外せそうです。

悪魔 正位置

悪魔 正位置の基本的な考え方

悪魔が示すのは絵柄通り何かにとらわれている状態です。特定の物や人に対する執着、根拠のない思い込み、理性を欠いた欲望…そのようなものに心を支配され、自由を失っています。

嫉妬や恨みなどの黒い感情も見え隠れします。このカードが人の気持ちに出た時、筆者はかなりの「圧」を感じます。

周りが見えなくなるほど何かに夢中になっているという点では、このカードにポジティブな意味を見出すこともできるかもしれません。いわば「悪魔的な集中力」。常軌を逸した集中力はしばしば想像以上の成果を生み出します。不眠不休で渾身の作品を描き上げる画家のようなイメージでしょうか。

悪魔 正位置のキーワード

  • 束縛
  • 呪縛
  • 支配
  • 抑圧
  • 執着
  • 固執
  • 強いこだわり
  • 集中
  • 没頭
  • 釘付け
  • 依存
  • 盲目的
  • 視野狭窄
  • 思い込み
  • のめり込む
  • 泥沼
  • 抜け出せない
  • 堕落
  • 誘惑
  • 魔が差す
  • 憎悪
  • 嫉妬
  • 裏切り
  • 恨み
  • 邪心
  • 恐怖
  • 暴力
  • 本能
  • 欲望
  • 貪欲
  • 無気力
  • 怠惰
  • 腐敗
  • 悪徳
  • 背徳
  • 非合法
  • 倫理観の欠如
  • 腐れ縁
  • 悪友
  • 悪習慣
  • 夜型

悪魔 正位置、たとえばこんな場面

相手への思いが強すぎ、行動を逐一監視してしまう。

強すぎる愛がどす黒い憎悪となる。

自堕落な生活から抜け出す気も、もはや起こらない。

倫理的にどうかと思うような儲け話に誘われ、つい乗ってしまった。

そんなことは許されない、やってはダメだ、と分かってはいるが…やめられない。

24時間ぶっ続けでゲームに没頭する。

好きなタレントの追っかけを長年やっている。TVもラジオもネットも毎日チェックし、ライブ遠征し、グッズを買い込み…負担が大きいが、今更やめられない。

悪魔 正位置 恋愛・人間関係での解釈

悪魔 正位置 仕事での解釈

悪魔 逆位置

悪魔 逆位置の基本的な考え方

逆位置では、呪縛から解放されます。視野が広がり、自分を冷静に見つめることができるようになります。後から振り返ってみれば「自分はなんであんなものにとらわれていたのだろう」と思うことでしょう。執着を捨てたあなたの心は、もう自由です。

悪魔 逆位置のキーワード

  • 抜け出す
  • 断ち切る
  • 脱依存
  • 執着がなくなる
  • 思い込みがなくなる
  • ふっ切れる
  • 目が覚める
  • 自分を取り戻す
  • 心を入れ替える
  • 憑き物が落ちる
  • 我に返る
  • 冷静になる
  • 冷める
  • 気力がわく
  • 解放
  • 解消
  • 逃れる
  • 別れる
  • 手を切る
  • 改善
  • 良心の呵責

悪魔 逆位置、たとえばこんな場面

依存症の治療に本格的に取り組み始めた。

惰性で付き合ってきた人と別れる決心をした。

既婚者と付き合っていたが、「自分、何やってるんだろう」と我に返って一切の関係を断ち切った。

何もできないと思っていた自分自身に、可能性を見出す。

変なこだわりがなくなって、気持ちが楽になった。

悪魔 逆位置 恋愛・人間関係での解釈

悪魔 逆位置 仕事での解釈

【ミニコラム】タロットの物語に必要不可欠な悪魔

古い音楽好きの筆者は「悪魔」ときくと、ローリング・ストーンズの “Sympathy for the Devil” (邦題:悪魔を憐れむ歌)や、ロバート・ジョンソンのクロスロード伝説を思い出します(詳しくは調べてみてください)。「悪魔」という存在が、物語を魅力的に仕立てていることがわかります。これはタロットにも言えること。

タロット78枚をひとつの物語としてとらえるなら、「悪魔」のカードはなくてはならないもの。教皇、正義、節制など「お行儀の良い」人物だけが登場する物語はつまらないでしょう。悪魔はその場を引っ掻き回しますが、物語を動かすには必要不可欠な存在です。

真っ黒な背景に異形の悪魔、拘束された男女の絵柄は重く、展開されるとぎょっとするカードではありますが…「悪魔」がなければ、タロットの魅力は半減していたかもしれません。

悪魔が実際に出てきたらどう読む?

嫉妬や恨みなど、ネガティブな感情を抱いているかもしれません。(相手の気持ち)

周りが見えなくなるほど、ひどく心を奪われてしまうかもしれません。(未来・最終結果)

一時の気の迷いが破滅につながります。良心に従って行動してください。(対策・アドバイス)

上記はあくまでも一例。この他にも悪魔の各ポジション別(相手の気持ち・未来・最終結果・対策・アドバイス)リーディング例を、次のページで多数ご紹介しています。